ガス発生装置
ガス発生装置
空気の主要構成成分である窒素、酸素を分離する場合は、必要な流量と純度などにより、右図の適用概念図に示す方法により経済性の検討なども踏まえて最適な方法を選択します。
ガスの種類に応じた各ガス発生装置ついては、下記メニューに示す各装置の詳細説明をご覧下さい。
PSA (吸着) 式
吸着剤により、酸素・窒素を選択吸着します。加圧下で吸着された成分は減圧により脱着します。このように加圧、減圧を繰り返すため、PSA(圧力スイング吸着:Pressure Swing Adsorption)と呼ばれます。吸着・脱着の工程例をこちらのQ&Aに示します。
窒素ガスを発生させる場合は、モレキュラーシーブカーボン吸着剤の圧力による窒素と酸素の吸着スピードの違いを利用して、高純度(99~99.999%程度)の窒素ガス(ただし、アルゴンを含む)を取り出します。
発生量は1NL/min程度から数千Nm³/hまであり、規模が小さなものは筐体に組み込まれた装置として供給されるものから、現地組立式の大型装置プラントまであります。
PSA(吸着)式の窒素ガス発生装置の機種ラインアップは別ページの窒素ガス発生装置のラインアツプ を参照下さい。 酸素ガス発生装置は、別ページの酸素ガス発生装置のペーシを参照下さい。
当社の窒素ガス発生装置によるオンサイトガス供給システムの採用により、大幅なコストダウンが可能です。コストダウンのイメージは、こちらの窒素ガスのページを参照下さい!膜方式 (窒素ガス)
中空糸膜のろ過作用を利用したもので、高圧の空気を膜モジュールに流した際の窒素、酸素の膜通過特性を利用して高純度の窒素ガス(95〜99.9%程度)を取り出すもので、発生装置の中では、低純度の窒素を必要とする場合に適用されます。中空糸膜に圧縮空気が入ると、膜を通過しやすい水分、酸素、CO₂が膜を通り抜け、膜を通過しなかった窒素、アルゴンが製品として取り出されます。
発生ガスの選択性は原料空気の圧力・温度が高いほど顕著になります。
中空糸膜(左写真)の束をひとつのモジュール(上図)として、純度、発生量に応じて、モジュールの個数を調節し、それらを筐体の中に納めた装置として供給されるのが一般的です。
本装置は、特に必要な届出・法規等はありません。膜装置のラインアップは、こちらを参照下さい。
深冷式
小規模の300Nm³/h程度のもので15x20m程度のスペースを必要とします。株式会社神戸製鋼所では1930年代より本装置の製作に取り組んでおり、国内・海外で450基以上の実績があります。 また、本プラントの設置に関しては高圧ガス保安法の適用を受けます 。
・深冷式 空気分離装置の製作可能範囲 a) 窒素ガス (液) : 最大 140,000 Nm³/Hr、 窒素純度 : 99.999%以上
b) 酸素ガス (液) : 最大 70,000 Nm³/Hr、酸素純度 : 99.8%以上
詳細は関係会社のホームページを参照 下さい。
上記の深冷式含め、当社の窒素ガス発生装置によるオンサイトガス供給システムの採用により、水道蛇口のように、バルブを開けるだけで、いつでも、安価な窒素ガスの供給が可能となります。お客様での手間が省けると共に大幅なコストダウンが可能です。
・オンサイトガス供給システムは、こちらのオンサイトページを参照下さい!・コストダウンのイメージは、こちらの窒素ガスのページを参照下さい!