【Ae7】 |
超臨界CO₂ による抽出、含浸等の処理プロセスの経済性、処理費用は、以下の項目により、大きく影響します !
① 設備投資関連費 (設備投資、保守費、運転消耗品、税・保険等も含む設備投資額に比例する部分)
② 用役費、その他費用 (ユーティリティ費、運転・保全労務、工場管理費他)
③ CO₂購入費(バッチ運転容器開放時補充分) (右図参照)
● 設備投資額は、以下の項目により、大きく影響 !
① 処理容器のサイズ (被処理物の処理量、処理容器の長さ/内径比(L/D))
② CO₂流量 (CO₂を昇圧・昇温して供給、回収・精製する循環系)
例えば :処理時間を短くするためにCO₂流量を増やすと
・ 処理容器の価格は、低下
・ CO₂循環系の設備価格 + 用役費(ユーティリティ費)は、増加 !
● 処理における律速段階の把握が必要 !
プロセス経済性は、①被処理物の充填、②昇圧・昇温、③処理(含浸/抽出/乾燥など)、④リンス(助剤排出)、⑤減圧、⑥被処理物の取り出しなどの各工程の内、どの工程が律速段階かを踏まえた上での最適な工程時間の割り振りに大きく左右されます !
右図は、有機固形物に機能剤を15MPa、60℃で含浸処理し、CO₂を所定圧で回収・精製・循環使用、処理時間が2時間と4時間の2ケースの処理費用(固定費[減価償却費他]+ 変動費[用役/助剤/CO2購入費])を示します。 (実際の処理費用は上記費用以外に含浸する機能剤購入費、運転/保守要員労務費、管理費などを加算する必要があります)
処理コスト、費用に占める固定費と変動費の割合は処理量によって異なります ! プロセス装置のため、処理量が多くなるほど、処理コストが安くなります !
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